【温活食材】玄米が体に良いとされる理由
2022.12.16
温活とは、基礎体温を上げて体調不良などを改善することです。
暖房器具に頼らず、自らの力で体を温めます。
温活食材とは、それを手助けする食材になりますね。
ショウガやネギ、トウガラシなどは、すぐに浮かびそうですが、実は玄米も温活食材のひとつです。
今回は玄米にクローズアップして、その魅力についてご紹介しましょう。
豊富な食物繊維
日本人の1日あたりの食物繊維の目標量は、男性20g以上、女性18g以上が設定されています。
成人では食物繊維を1日24g以上とるのが理想とされています。
玄米は白米に比べて食物繊維の量が約6倍です。
食事量が少なくなると起こりやすい便秘も、玄米をしっかりと食べていれば予防することができます。
また、食後の血糖値の上昇スピードを表したGI値(グライセミック・インデックス)も白米のGI値は88ですが、玄米は55と低GI食品です。
低GI食品は、血糖値の上昇がゆるやかなため、適度な量のインスリンが分泌されて、吸収されます。
GI値が低いもののほうが高いものに比べ、太りにくい体質にすることができるといわれています。
食物繊維は腸内の環境を整えたり、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など様々な効果が期待できます。
その結果糖尿病など多くの生活習慣病に対しても予防効果が期待できます。
それに食物繊維はお腹で膨れるので空腹感を感じにくくなり、間食要らず。
ダイエットなどにも適した食材ですね。
ビタミン・ミネラルを補える
玄米と白米のカロリーはほとんど変わりません。
ですが、とったカロリーをきちんと代謝するために必要なマグネシウムをはじめとしたミネラルや、ビタミンB1、B2をはじめとしたB群がしっかりと含まれている必要があります。
現代の日本人は、美容・健康に必要な栄養素であるビタミンやミネラルが不足気味です。
玄米には、ビタミンE、ビタミンB群、鉄、マグネシウム、カリウム、マンガン、亜鉛などの野菜にも多いビタミン・ミネラルが含まれます。
特に、白米に比べてマグネシウムは約4.8倍、糖質の代謝を促すビタミンB1も5.1倍も豊富に含まれています。
つまり、白米から玄米に置き換えるだけで、サプリメントなどに頼らなくても不足しがちなこれらの栄養素を効率よく栄養補給ができると言えましょう。
玄米を摂取するデメリット
あえて、玄米食のデメリットもご紹介します。
玄米は、あまり消化がよくありません。
少量食べるのであれば問題ないですが、大量に摂取したり胃腸が弱い方は注意が必要です。
よく噛まないで食べると逆に便秘になってしまう、といったこともあります。
また、精米をしていない玄米は、精米をした白米と比べ、農薬が残っている可能性が高いです。
といっても、食べても大丈夫という基準値以下であることは当然。
比較すると白米よりは高いということですが、気にされる方は有機栽培玄米を選ぶとよいでしょう。
温活食材としての効果
前述しましたように、白米では失われてしまう栄養素を豊富に含む玄米。
玄米に含まれる「ぬか層」には血行促進作用があるとされています。
ただし、玄米に含まれるフィチン酸が鉄の吸収を阻害する可能性がありますので、1日浸水してから玄米モードのある炊飯器で炊くと柔らかく仕上がります。
注意点は前述しましたが、基本的には栄養豊富で温活効果もある玄米の優秀さについてご紹介しました。
これから冬本番ですが、ぜひ玄米パワーで乗り切りましょう。