栄養価計算とは?
2022.06.20
栄養士や管理栄養士に求められるスキルはいくつもありますが、その中でも栄養価計算の知識は必要不可欠です。
では、栄養価計算とは、一体どのような計算なのでしょうか。
こちらの記事では、栄養士や管理栄養士に求められる栄養価計算についてご紹しています。
栄養価計算とは?
栄養価計算とは、「日本食品標準成分表」に記載されている成分値に基づき、栄養価を算出する方法で、栄養士や管理栄養士に求められる必須のスキルです。
たとえば、医療の現場や介護の現場、スポーツ分野においては、栄養士や管理栄養士が食事の指導をすることがあり、そのようなときに必要なのが栄養価計算なのです。
栄養価計算の算出方法について
栄養価計算は、以下の手順で算出します。
1.料理に使用する調味料を含むすべての食材の可食部重量(単位:g)を計算する
2.日本食品標準成分表の中から、該当する食品を選び出す
3.日本食品標準成分表に記載されている成分値を使用して、食品ごとの重量あたりの栄養価計算をする
・計算式
日本食品標準成分表に記載されている栄養価×食品の重量(単位:g)÷100g
4.算出したそれぞれの食品の計算結果を合計する
このようになり、栄養価計算は、料理に使用される食品や調味料の種類が多くなるほど手間がかかります。
なお、エクセルが使える場合では、簡単な計算式で栄養価計算を算出できますので、ぜひ参考にしてください。
栄養価計算はここに注意しよう
栄養価計算を行う際には、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
こちらでは、いくつかのポイントをまとめてご紹介していますので、実際に計算する際の参考にしてください。
・日本食品標準成分表は最新のものを使用する
・揚げ物が吸収した油については、食材の吸収率から計算する
・日本食品標準成分表に記載がない食品の場合では、日本食品標準成分表に記載されている類似の食品に置き換える、もしくは市販品を参考にする
・計算結果で端数が出た場合には、小数点以下を四捨五入する
また、ビタミンAはレチノール活性当量、ビタミンEはα-トコフェロールの数値を使用しますので、この点についてもあわせて注意しましょう。
今回は、栄養価計算の方法と注意すべきポイントについてご紹介してきました。
栄養価計算は少々ややこしく面倒ですが、栄養士や管理栄養士に求められる必須のスキルですので、ぜひ方法を覚えて、医療や介護、スポーツ業界などの現場で役立ててくださいね。