給食委託会社で働くために必要な資格
2021.06.10
給食委託会社とは老人ホームや学校、病院などの公共施設と提携を結び、給食を提供する会社のことです。
そこでは調理師、調理員、調理補助、栄養士、管理栄養士などが働いており勤務形態も正社員からパートまで様々です。
働くうえでは必ずしも資格が必要なわけではありませんが、取得していると給料アップや昇格のチャンスにもつながったりするため、やはり資格を持っていた方が有利と言えるかもしれません。
また給食委託会社の多くは栄養士や管理栄養士を現場の責任者として配置すると定めているので、この2つは最も役立つ資格となるでしょう。
では、これからこの重要な2つの資格について、主な仕事内容などを交えて説明していきます。
栄養士と管理栄養士は名前が少し似ていますが、業務内容や位置づけが異なります。
最初に栄養士とは、栄養士養成施設にて栄養指導論や臨床栄養学などの知識を身につけ2年以上の課程を履修して卒業したのちに都道府県知事の許可を得て、栄養の指導に従事するお仕事です。
保育園や学校などで栄養管理を行うのが主な役割ですが、食生活のアドバイザーとしても活躍している栄養士は多く、フィールドは全国各地に広がっています。
例えばメーカーならメニュー開発、ジムやフィットネスクラブなどの施設ではダイエットや健康管理を手助けするアドバイザーとしても活躍できます。
次に管理栄養士とは基本的に栄養管理や指導を行う点では栄養士と同じですが、栄養士よりさらに専門的で高度な知識を問われるのが管理栄養士です。
また栄養士とは異なり、国家試験を受験する必要があり栄養士としての実務経験も必要であったりとハードルは高めです。
ただその分、少子高齢化社会が進むこの世の中においてはより活躍の領域は広く、需要がますます見込める職業です。
さらに現在NSTと呼ばれる、医師をはじめとし、管理栄養士・看護師・薬剤師などから構成されるチームがあり、専門家と連携して栄養管理を行っています。
日本ではまだあまり浸透していませんが今後より注目されていくでしょう。
国家試験の合格率は約60%で難易度は高めですがきちんと計画立てて勉強すれば、合格できない試験ではありません。
このように給食委託会社で働くうえで役立つ資格として今回は栄養士、管理栄養士の二種類をご紹介しました。
人が生活するうえで欠かせない「食」。
この「食」を第一に考え、健康管理に徹する仕事、魅力的だと思いませんか。
病院から自治体まで、今や活躍の場は大きく広がっています。
ご興味のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。