食品表示検定協会の役割と検定試験について
2023.11.16
皆さんは「食品表示検定協会」という名前や、検定試験についてどれくらいご存じでしょう?
「まるで聞いた事がない」方も「今試験の勉強中」という方もいらっしゃるかもしれません。
食品表示検定協会がどのようなことをしているのかよく分からないという方向けに今回はその概要を紹介させていただきます。
食品表示検定協会とは
食品表示に関る人材の教育、食品表示の向上に関する情報収集・分析等、将来の消費者となる子供たちへの学習機会の提供を行うために2009年3月17日に設立されました。
食品表示に関する能力検定制度を通じて食品表示に関する知識の普及・啓発を行うと共に、食品表示に関する知識を有する人材の育成、資質の向上等に関する事業を行う事により、消費者の健全な食生活の実現並びに食品関連事業者の信頼確保及び業務の円滑化を図る事を目的とします。
2015年4月1日付けで一般社団法人に移行しました。
食品表示の重要性について
消費者は日々健全な食生活を送る為、購入する食品を正しく理解し、選択する事が大切です。
「産地」「原材料」「添加物」「栄養成分」などを記載した食品表示は、その食品の特性に関する情報を伝える物として、大変重要な役割を果たしています。
この重要な食品表示に関する法制度は、食品表示法の施行により整理されてきました。
ただしこの法令の膨大な内容を理解し、今後も改正される法令について常に最新の情報を入手する事は容易ではありません。
そこで消費者、食品生産者、製造者、及び小売業者の方など、食品に関わるすべての皆様に、食品表示に関する学習の機会として「食品表示検定」の存在があります。
食品表示検定試験
食品表示検定試験は、食の生産、製造、流通等の職場で専門知識が必要なかたから消費者のかたまで幅広くご受験いただけます。
それぞれ初級・中級・上級があります。
初級では食品表示を理解し商品を選択したい消費者の方向けに、そして上級では食品表示について自ら作成が出来る指導者を目指す方など、目的によって幅広く受験をする事が出来ます。
いずれにせよ、食品製造業、小売業など食品に関連するさまざまな業界への就職を考えているかたにはお勧めと言えるでしょう。
合格する為の受験勉強時間は、初級は7割程度の方が30時間未満となっていますが、中級は30時間以上の受験者が半数を占めています。
上級は勉強期間同様勉強時間にも個人差がありますが、60時間以上が約6割を占め、100時間 以上の受験者も3割となっています。
勉強の方法
公式に試験の内容は明かされてはいませんが、試験問題例はどなたでもダウンロードする事が可能です。
独力で試験に臨む前に是非やっておいたほうが良いでしょう。
www.shokuhyoji.jp/about/example/
また、それぞれのレベルに応じたテキストなども販売されています。
これらも履修しておくことをお勧めします。
https://amzn.asia/d/bkziOYm
食品表示診断士は国家資格ではありませんが、前述した通り、食品に関連する業界への就職・転職を考えていらっしゃる方にはプラスになります。
職業にしようとまでは思っていない方にも、食と健康は大いに関係していますので、「自分が今何を食べているのか」を知る助けになりますね。
興味を持っていただけたら幸いです。