食育アドバイザーの資格とは?内容や取得方法をご紹介
2020.10.28
近年、食育という言葉をよく耳にするようになりました。
家庭や学校で食育を行うことによって、子供たちに食事の楽しさや価値を見出してもらって、心を豊かにしようという取り組みです。
学校であれば栄養士が献立を考え、家庭では食事のマナーなどを学ばせますが、最近では食事の楽しさや価値を伝える食育アドバイザーの資格が注目されるようになっています。
以下に食育アドバイザー資格ついて紹介していくので、参考にしてみてください。
食育アドバイザーって何?
子供の食事バランスやマナー、食品選びについて、意識している人が増えています。
食育への関心が高まっている中、食育アドバイザーという資格が登場しました。
食育アドバイザーはJADPと呼ばれる一般財団法人日本能力開発推進協会で認定されている、民間の資格です。
目的としては、食事が人間にとってどれだけ大切なのか、健康的な生活を送るためには食事はどのように必要なのか?についてをアドバイスするために作られました。
食事は、広い範囲で学ぶ必要があるので、食育だけではなくて栄養学やマナーについても正しい知識を持っていないと食育アドバイザー資格は取得できません。
履歴書にも書ける資格なので、元々も栄養士として食育の分野で携わっている人の場合は、特に食育アドバイザー資格を持っていると業務に役立てることができます。
食育アドバイザーは、食事の大切さや価値を伝えるスキルを持っている人、という認識になるので食育普及の推進を行う人だと思ってください。
例えば、産前産後の女性、成長期の児童、乳幼児など世代やライフステージによって必要な栄養素はバラバラです。
こうした個人差のあることに対して的確に食事のアドバイス、そして適量について指導することが大きな仕事になります。
食育アドバイザー資格の役立て方
食育アドバイザーとして活躍できる場としては、飲食店や食品加工会社、そのほか医療や福祉、教育の場でも活用することができます。
食事は、人間の基礎とも呼べる部分なので、疎かにできないと考えている人も多く、企業の考え方も非常に前向きです。
特に飲食業や食品流通などであれば、新商品開発の際には大きな役割を果たせます。
教育現場では、子供たちに食事の大切さ、体作りと食事の基礎などを教えてあげることが可能です。
最近では、美容業界でも食事の改善というのは注目されているので食育アドバイザーの需要が広がっています。
このように、食育アドバイザーと一言で言っても、活躍できる場というのはそれぞれ違いますし、自分が目指している分野によっても違いがあるのです。
どのように食育を広めていきたいのか、自分はどんな風に成長していきたいのか、ということによって役立つ場所を決めましょう。
食育アドバイザー資格の取得方法
食育アドバイザー資格を取得する方法をご紹介します。
ここでは、食育アドバイザーを取得するために必要な情報をお伝えするので、受験する際の参考にしてみてください。
・受験資格
基本的に、食育アドバイザーを取得するための制限などはありません。
年齢や職務歴などは関係なく受験することはできますが、日本能力開発推進協会が指定している認定の教育機関が行なっている訓練等のカリキュラムを修了する必要があります。
逆にいえば、それさえ済ませておけばいつでも受験することができるということです。
講座に関しては、36,000円が必要となり、標準の学習期間は3ヶ月です。
比較的短い期間で講座は修了しますが、食の基礎知識から食事習慣の実践までのノウハウが詰まった4冊のテキストを利用します。
専門的な知識が必要になるので、難しいのでは?読みにくいのでは?と思うかもしれませんが、複雑な説明になるときは専門用語の他に理解しやすい言葉を使った文章で、ある程度解説してくれるのでそんなに不安に感じることはありません。
イラストや図解を使って理論の説明をしてくれるため、栄養士以外の全く初心者の人でも十分に色について勉強ができます。
通信講座なので、自分の空いてる時間を利用して勉強することが可能です。
・受験費用
5,600円が受験費用となっていて、どこかの会場に行って受験するのではなくて、在宅での受験となります。
会場に行くと、雰囲気に気圧されて本来の自分のパワーを出しきれない人もいるので、在宅受験はかなり気持ちが楽です。
受験申し込みは、日本能力開発推進協会のホームページから検定資格申込書を印刷し、必要事項を記入して申し込みましょう。
その際に受験料も一緒に払います。
参考:https://www.jadp-society.or.jp/course/syokuiku/
・受験方法
試験問題が送られてくるので自分のタイミングで受験が可能です。
試験範囲は、講座で学んだこと全てとかなりの広さですが、食育アドバイザー資格の受験の場合テキストを見ながらの解答がOKなので、そこまで苦労せずに解答することができます。
ただ、きちんとテキストの内容と問題の意味を理解していないと、どれだけテキストを読み込んでも応用問題などには対処できないので、しっかりと勉強しておきましょう。
70%以上の得点率であれば合格となります。
このように比較的受験は易しい雰囲気がありますが、きちんと勉強して正しい知識を身につけ試験に挑まないと「まさかここで」というところでつまずく可能性のあるので注意してください。
食育を追求したい人は食育アドバイザーを目指そう
食育アドバイザー資格についてお伝えしました。
自分の私生活の中での知識としても十分に使えますし、仕事としても使える資格なので、食に関わる仕事をしている人は取得しても決して損はありません。
もっと視野の幅を広げたいのであれば、食育アドバイザーの資格はきっと役立つことでしょう。
この記事の最終更新日:2020/10/28