高齢者向け住宅とは
2017.02.18
高齢者向け住宅とは、2011年頃より作られた、サービス付き賃貸住宅のことです。
『団塊の世代』に代表されるように、幾度かのベビーブームを経て、日本は大きく経済発展をしてきました。
そうして、いつの日からか懸念されてきた高齢化社会という現象。
自立生活の困難になった高齢者のために、老人ホームや介護施設が飛躍的に増えてきました。
そうした中、医療や介護へ重点を置いた施設ではなく、あくまで『生活住居としての高齢者福祉』を目的としての高齢者向け住宅が出来ました。
内容としては住宅型老人ホームと似ていますが、大きく違うのはその仕組みです。
あくまで住宅としての入居なので、費用はホームと比べて割安になることが多いです。
ホームや施設が入居にあたってまとまった費用がかかるのに対し、高齢者向け住宅は一般的な住宅に入居する際の費用(敷金礼金、手数料など)と同じ程度しかかかりません。
また、生活するうえで自由な時間が多いともいわれます。
ところによって差は多少ありますが、常駐するスタッフによってある程度の催し物やイベント事などが行われるところや、限りなく個人の自由な生活だけを提供しているところもあるようです。
またそれは、入居者の健康度合いにもよるところが大きいといわれます。
そして、あくまでも高齢者向けの住居なので、いくらかの生活支援サービスは兼ねています。
介護施設ほどではありませんが、外部の介護施設、ケアマネージャーなどとの連携は取れるようになっています。
ただ、重度の症状、あるいは自立しての生活が困難になると、退去を薦められることがあります。
これはあくまでも住宅としての提供なので、仕方のないことなのです。
またこのことにより、介護施設や老人ホームとの差別化をはかる狙いもあるようです。
これらの施設は夜間でも介護スタッフやその他の管理人が常駐するのが当然ですが、こちらは住宅なので不在になっているところが多いです。
そうした特徴を持ち、介護施設、老人ホームと並び、高齢者向け住宅は現在も多くの方々に利用されているのです。
image credit:LeFevre Funk Architects
■Stonebridge Senior Housing
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