「住宅型有料老人ホーム」とは
2017.03.14
『住宅型有料老人ホーム』とは、居住することを主目的とした老人ホームです。
昨今取り沙汰されている『介護』に重きを置いた施設とは違い、住むため、滞在するためにあるので、一般的には介護サービスを行ってはいません。
入居者が介護を必要する場合、あるいは入居後に何かしらの介護が必要になった場合、外部の介護サービスを利用することが出来ます。
利用する側としては、介護を必要とするかしないかが大きな選択の分岐となります。
『介護付き老人ホーム』、『特別養護老人ホーム』など、自身での生活が困難な状態の場合に入居する施設と、生活には全く支障なく健康である人が事情等により入居を選ぶ『健康型有料老人ホーム』があり、そのどちらも利用者の状態は限定されているのです。
そんな中、住宅型有料老人ホームは、介護の必要有無は限定されていません。
またそれが長所であり、利点になっています。
利用者は介護を必要とした場合、外部にはなりますが選ぶサービス内容も選べますし、あるいは必要としなくなった場合や、必要な介護の内容などが変わった場合も、入居施設は変えずに選択肢を検討出来ます。
費用自体は当然かさみますが、利用者のニーズにより細かく応えられる仕様になっているのです。
現在では、介護福祉士やケアマネージャーなどの資格者のニーズが増え続けていますが、介護を必要する人ばかりではなく、あるいは前述したような理由で介護を必要とする人も多くおり、住宅型有料老人ホームの数も年々増え続けています。
やはり、利用者の細かい要望に応えられるというのは強みなようです。
介護利用者も同じく増え続けているのですが、その一方で『健康型有料老人ホーム』の数はあまり増えていません。
それというのは、住宅型有料老人ホームには前者のように運動や、レクリエーション等の活動、イベントなどの催し物も手厚く行われており、実質内容としては健康型と重複しているからなのです。
このことから今後も、介護福祉士を常駐させた施設は多くなっていくことは予想されますが、同時に、介護の必要有無に限らず入居する事ができ、より細かいニーズに応える事の出来る『住宅型有料老人ホーム』はより注目されていくと思われます。