栄養バランスの良い保存食
2020.05.27
近年、保存食・非常食の備蓄が見直されています。
理由は東日本大震災に代表されるような災害や、コロナウイルスなどによるパンデミック騒動など様々です。
もしもの時に自宅へ保存食を備えておくと役立ちますね。
しかし普段の食事同様、保存食も栄養のバランスを考えたいもの。
ここでは「栄養バランスと保存食」について考えたいと思います。
人の身体に必要な五大栄養素
人間の身体機能は主に五つの大きな栄養素によって成り立ちます。
・炭水化物
・タンパク質
・脂質
・ビタミン
・無機質
無機質とはカルシウム・カリウム・鉄分などの無機物から取れる栄養素のことです。
中でも特に重要なのが「タンパク質」と「炭水化物」といわれます。
身体を最低限動かすのに必須な栄養で、不足すると本当に元気がなくなってしまいます。
栄養を考える上では、まずこの二種類を意識しましょう。
”炭水化物”のある保存食「アルファ米製品、乾パンなど」
冒頭で述べたように、近年は震災の影響などもあって保存食の品質が見直され、日々向上しています。
宇宙飛行士の方が「宇宙食がここ数年で美味しくなった!」と語ったのは有名な話ですね。
まず必要なのが炭水化物となる「お米」か「パン」です。
米の場合は乾燥させた「アルファ米」、パンだと「乾パン(カンパン)」が有名ですね。
現在ではアルファ米のドライカレーや五目御飯なども販売されているので、実はこれらのセットだけでもある程度の栄養価はまかなえます。
パンも同様に「保存パン」といって、缶や真空レトルトパックに詰められた製品があります。
他に麺類などもありますが、お湯が必要だったりするので上記の米とパンに比べてやや不便です。
急を要する場合や、ごくシンプルに備蓄をしたい場合は避けましょう。
”タンパク質”のある保存食「肉・魚の缶詰など」
炭水化物に続いて不可欠なのがタンパク質です。
よくボディビルダーやアスリートなどが「鳥のささみ肉」を高タンパク食品として真っ先に挙げますが、まさしくその通りです。
保存食として優秀なのは「缶詰」ですね。
魚は定番なので、サバやイワシ、ツナ缶などあらゆる種類が揃います。
また鶏肉や牛肉などもありますね。
上記した米かパンに併せ、これらの保存食もおすすめです。
”脂質”のある保存食「肉・ビスケットなど」
脂質はその名の通り、脂肪分のことです。
パッと思いつくのは豚、鳥、牛などの食肉ですが、実はお菓子類などでも手軽に脂質が補給できます。
代表的なのが「ビスケット」ですね。
保存性に優れる上、脂質もしっかり補えます。
乾パンも似ているようですが、糖質と炭水化物が主成分となり、脂質は特に含まれません(製品による)。
保存性の高い菓子類などは脂質と糖質も一緒に補えるので便利です。
”ビタミン・無機質”のある保存食「乾燥野菜、ドライフルーツなど」
最後はビタミンと無機質です。
いざとなれば体内から分泌される成分もあり、不足しても死に至るほどではありませんが、保存食だけでも健やかな体調を維持するにはビタミンやミネラルの他、各無機質が欠かせません。
手軽なのは「乾燥野菜」「ドライフルーツ」です。
ドライフルーツは保存目的でなくても食べる方は多いですね。
乾燥野菜は近年になって増えた製品で、野菜を凝縮し、乾燥させてパック詰めされた製品です。
「味はイマイチ」という意見もありますが…、手軽に野菜の栄養素を補給できる非常に優秀な保存食なのでおすすめです。
まとめ
栄養素から見たおすすめの保存食について紹介しました。
ここで紹介した保存食の他にも、御前が一式セットになったような保存食もあり、手軽に栄養をバランス良く摂取できます。
また水分補給ついでに栄養を効率よく取れるドリンクやスープなども増えていますので、ぜひ参考にしてください。