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糖質摂取と糖質制限、改めて糖質ダイエットの見解を確認してみよう

2019.06.13


 

■糖質制限VS糖質摂取

糖質ダイエットで検索をすれば、糖質を制限して、たんぱく質を積極的に摂取するダイエット法が真っ先にヒットします。
スポーツクラブなどで提案されている方法の一つで、糖質を控えることで体に溜め込んだ脂肪をエネルギーとして燃やして痩せさせるとともに、筋肉づくりに不可欠なたんぱく質をたくさん摂ることで、メリハリのあるボディを目指そうというものです。
一方、糖質摂取ダイエットは日本人が古くから食べ続けてきたお米で太ることはないという理論のもと、お米を中心にバランスの取れた食事をしようというものです。
昔の日本人は肥満や生活習慣病で悩まされる人はほとんどいませんでした。
戦後の食の欧米化に伴い、脂肪の摂取量が増えたことで肥満やメタボ、生活習慣病になる人が増えたと考えられています。
そのため、古きよき伝統に立ち返り、お米を中心に脂肪分の少ない一汁一菜や一汁三菜の食事を続けることで痩せやすく太りにくい健康体になるというダイエット法です。

 

■いずれがいいのか?

いずれのダイエット法でも、一定のエビデンスが得られています。
たとえば、スイスの研究グループのデータによれば、お米を中心にした高糖質食と高脂質食で比べた場合には、高脂質食のほうが肥満になる度合いが高いことが明らかになっています。
人間の脳のエネルギー源は唯一、糖質だけなので、糖質を制限し過ぎると脳の視床下部にある満腹中枢がいつまでも満たされず、食欲が抑えられず食べ過ぎてしまうリスクがあります。
また、脂肪を溜め込むことで血液がどろどろになり、動脈硬化をはじめ、生活習慣病のリスクが高まってしまうのです。
これに対して、糖質制限をすると、血糖値が上がりにくい状態に導かれ、インスリンの分泌が減って、内臓脂肪を分解してエネルギーに変換してくれるので痩せるとされています。
日本糖尿病学会による研究発表においては、肥満の人は高い減量効果が認められ、軽度の肥満の人ではある程度の減量効果が認められたと言います。
一方、痩せている人は体重が増え、標準体型の人はほとんど変化が見られなかったというデータがあり、適正体重に導きやすいダイエット法だとされました。
つまり、糖質摂取ダイエットは昔の日本人のようなスリム体型に、糖質制限ダイエットは欧米並みのメリハリボディになりやすいダイエット法と言えます。
ただし、過度な糖質制限は健康に悪影響を及ぼすことが最近の研究で明らかにされているので、全く糖質を摂らないような極端なダイエット法はNGです。
いずれの方法を選ぶかは、自分のなりたいボディに合わせたうえで、極端になり過ぎない方法で行うのがおすすめです。

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