スイセン、硬い地面から参上
2016.10.20
花は、見る人の心にいろいろな感情を人に与えます。
人は、花を見るときは、大方の人が主観的に見ます。
好き・嫌いに始まり、奇麗だ、人によったら嫌いだなどと言います。
その中で、小さいけれども力強い花、冬から春にかけて硬い地面から細い茎で花を咲かせる花、スイセンです。
多年草で冬から春にかけて白や黄色の花を咲かせるものが多いです。
草丈は、品種等にもよりますが、15cmから50cmです。
原産地は、スペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸からアフリカ北部まで広がり、原種は30種類程知られています。
日本には、中国を経由して渡来したと言われています。
そして、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し、群生しています。
日本では越前海岸の群落が有名であり福井県の県花でもあります
全国には、42カ所ものスイセンの名所があります。
ちなみに名所の登録がない県も17県あります。
しかし、お近くには、野生化したスイセンの群生地があると思いますので、出かけて見るのもいいものです。
以外に知られていないと思いますが、スイセンには毒性があります。
ヒガンバナ科の仲間であることを知っていれば、想像がつきます。
スイセンの育て方で間違いやすいことがあります。
それは、開花後、茎や葉が黄色く枯れたら切り取る人もいますが、枯れてもそのままにしておいてください。
葉と茎が黄色く枯れてもそのままにしておくと球根が太り、次の年にはより勢いのあるスイセンになります。
また、スイセンは、気候などがよければ勝手に増えます。
チュウリップと異なり、子株が育っても親株も残ります。
このことにより、スイセンの数が増えていくのです。
1本だけのスイセンの花の観賞もいいですし、群生したスイセンの花の観賞も目を見張る物があります。
周りの景色に溶け込んだスイセンの群生は、格別奇麗です。
毎年スイセンの一群は、気付かないうちに地面から顔を出してきて、いつの間にか大きく伸び出てきます。
スイセンの花を見て春を感じる人もいるでしょう。