有料老人ホーム・福祉施設の給食委託、保育園・幼稚園の給食サービス

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学校給食の歴史3話:給食への考え方が大幅に変化した昭和50年代~現代


 

■アメリカの支援から脱しての変化

戦後の混乱期に給食として提供された食事はアメリカから援助された小麦粉を使ったコッペパンと、ユニセフ寄贈の脱脂粉乳がメインでした。
どこか味気ないとともに、食の欧米化が促進されたキッカケとも言われています。
昭和51年、貧しい時代を乗り越え、高度成長期を経て見事復活を遂げた日本で、学校給食制度上に米飯が正式に導入されます。
日本人の食生活に欠かせないご飯がようやく登場したのです。
昭和50年代の献立の一例を見ると、カレーライスに塩もみ野菜、バナナ、牛乳といった内容やご飯とがめ煮、牛乳にヨーグルトサラダ、チーズといった内容が見られます。
ご飯に牛乳という現代においては考えにくい組み合わせですが、限られた予算の中で栄養を摂るためには、牛乳は欠かせない食材だったのです。


■給食を巡るトラブルや新たな動き

平成8年には腸管出血性大腸菌O157による食中毒事件により、児童が死亡する事故が起こりました。それを受けて平成9年に学校給食衛生管理の基準が定められます。
平成17年4月には栄養教諭制度がスタートし、6月には一躍ブームとなった「食育」について定められた食育基本法が公布され、7月より施行されました。
これにより、食の飽和で栄養不足より肥満や味覚障害、孤食などが問題となる時代、給食を通じた食育で、命ある食べ物の尊さや生産者や調理者など作ってくれる人への感謝の気持ちを学ぶ取り組みが始まりました。
その後、平成21年には、学校給食法も改正され、学校給食の目的が食育の観点から見直されました。


■地域による差

学校給食は全国で広く普及し、内容面でも充実を遂げてきましたが、実は地域間での差も大きいことが課題です。
地域によっては給食制度がなく、お弁当持ちというところもあります。
また現代の共働き世帯の増大に合わせ、お弁当を作る時間がないといった家庭向けに仕出し弁当を提供する地域もあるほどです。
一方で、市町村単位で大型の給食センターを持って、統一された内容の充実した給食を各学校に提供している地域や学校単位で給食調理室を設けて手作り感のある作り立ての給食を提供している地域もあります。
地域の食材を使った料理や、伝統的な郷土食なども提供されるケースも増えています。
一方で、カリキュラムに追われ、食べる時間が確保できないといった問題や学校給食における食物アレルギーへの対応など解決すべき新たな課題も出てきました。
明治以降、日本の教育現場とともに歩んできた学校給食。
戦争という困難を乗り越えながらも、子どもたちの健康を育んできました。
平成に入ると食の安全安心、食育、さらにアレルギーという、新たな観点からさまざまな議論が起こりました。
「お腹が満たされること」を念頭にスタート学校給食。令和という新時代を迎え、今後、学校給食がどのように変化を遂げていくのか、どのような歴史を築いていくのか、大変楽しみな思いがします。