「給食の起源」


日本での給食の始まりは、明治時代にさかのぼります。(ヨーロッパでいうと、ドイツでは日本よりも以前から制度は導入されていました。アメリカでは日本よりもずいぶん先のことになります)

 

1889年、東北は山形県鶴岡町(現在は名称変更され、鶴岡市)にある『忠愛小学校』であったといわれています。忠愛小学校は寺の境内にある学校で、現在では『学校給食発祥の地』として記念碑が残されています。

また当時の献立メニューは、おにぎり、魚、漬物などの質素なものでしたが、当時の貧しい家庭で育つ子供たちにはとても喜ばれたといわれています。

 

忠愛小学校での給食制度実施から間もなく全国的に学校での給食制度が始まりましたが、戦争の影響で中断を余儀なくされました。

ですから、現在へ続く給食の歴史のスタートは戦後間もなくといって良いでしょう。育ち盛りの子供たちへの食糧配給として、また貧富の格差でのハンデを補うためにも、給食はとても利点の多い制度です。また栄養管理の面でもとても有利です。人には好き嫌いがありますから、いつも自分で選ぶ食事ではどうしても偏食になりがちなのです。

 

栄養面に関していえば、学校に通う子供たちだけでなく、病院や各施設でも給食制度は進んで導入されています。病院食といわれる食事メニューも給食の一つです。病院では患者によって食事制限もありますので、より徹底したメニュー管理が必要になります。管理栄養士と呼ばれるプロが、医師の指導なども参考にしつつ、病気治療のため、そして栄養面から健康を考え、献立を作ります。

 

学校でいえば、児童の食品アレルギーやよほどの理由のない限り、献立は統一されます。ですから、食材においてはより徹底した管理が必要になります。悪いものが混ざれば、不特定多数の人の体内に入ることとなり、大規模な食中毒などを引き起こします。実際にそのような例は毎年発表されています。食材が作られる過程だけでなく、調理過程、更には口にする子供や患者などの衛生管理も徹底しなくてはなりません。それもまた、年々進化し、新たな方法は考案され続けています。

 

こうして今現在では当たり前となった給食は、戦前の昔、山形県にあるお寺の住職が貧しい家庭の子供たちへ食べ物をあげようという真心から生まれたものなのです。